真冬にアサガオの話題というのも変な気がしますが、ようやく一応の結論をみたので、公開したいと思います。
どんな話かというと、種苗会社から通信販売で購入したセイヨウアサガオ ’ミルキーウェイ’の種を蒔いて育てたら、カタログの写真と全然違う花が咲いたという話です。
2006年2月、とある種苗会社から、通信販売でセイヨウアサガオ’ミルキーウェイ’の種子を購入しました。’ミルキーウェイ’は、左の写真のように、白い花弁に赤紫のストライプの入った花を咲かせます。
写真の花は正確にはchiltern seed社から購入したIpomoea 'Shiva'の写真です。花の特徴等はほとんど'Milky way' と同じで、エリンギィには区別がつきません。'Milky way'の写真はもっていないので、代用しました。
’ミルキーウェイ’の種子は平成18年6月1日に播種しましたが、8月30日から開花を始めました。
開花に時間がかかったのは、天候不順だったことや、セイヨウアサガオの開花特性(短日植物であること)もありますが、植え場所の問題から苗のポットを放置したせいで根詰まりさせてしまったことも大きく影響していると思います。
ところが、開花した花は、左の写真のようなものでした。
赤紫のストライプの入った白い花が咲くはずなのに、咲いたのはストライプは入っているものの、青い花です。花は’ブルースター’という品種にそっくりです。
「何か変だな。でも、今年は気候が変だからなぁ・・・」と思って、この種を買った種苗会社に、カタログと違う花が咲いたのは、品種違いなのかそれとも気象条件によっては花色が変化したものかどちらか、問い合わせました。
すると、種苗会社からすぐに回答が届きました。回答の要旨は次のとおり。
・カタログの写真と色が違うので、原因を追及したい。調査に時間をいただきたい。
・タネの代金分は次回注文時に値引きさせて頂く。
その後、11月30日に回答が届きました。回答の要旨は次のとおりでした。
・本来の作型とは異なるが、農場で栽培試験を行った。
・栽培試験の結果、淡い水色のストライプが入った花が咲いた。
・ストライプの入り方はカタログと同じであった。
・これらのことから、’ミルキーウェイ’は環境条件によって花色が変化する場合があると考えられる。
環境条件で花色が変わる場合もあるのか。めでたしめでたし。・・・・・あれ?
最初に問い合わせた後に気がついたのですが、花以外にも、本来の’ミルキーウェイ’と違うのでは?という特徴があります。
まず、葉っぱです。違いますよね。青い花の方はツルツルの葉っぱです。一方、白い花の方は、しわが目立ちます。写真ではわかりづらいのですが、青い花の方は、葉っぱにはほとんど毛がありませんが、白い花の方は毛がたくさん生えています。また、花の付き方も、実の形も異なります。
青い花の方は、’ヘブンリーブルー’や’フライングソーサー’と同じ特徴を持っており、白い方は、’ブラックナイト’や’クリムソンランブラー’と同じ特徴を持っています。
つまるところ、青い方はソライロアサガオで、白い方はマルバアサガオです。一般に、環境条件によって花の色が変わることはあり得ますが、種(seedじゃなくてspeciesの方ね)まで変わってしまうことはあり得ません。
セイヨウアサガオと呼ばれているアサガオは多くの場合、ソライロアサガオ(Ipomoea tricolor)かマルバアサガオ(Ipomoea purpurea)のどちらかです。なお、日本のアサガオの学名はIpomoea nilです。
ただ、私に種子を販売した種苗会社の取り扱っている’ミルキーウェイ’がマルバアサガオの品種であるかどうか、確証をもてなかったので、再度種苗会社にといあわせました。問い合わせの概要は次のとおり。
・’ミルキーウェイ’はマルバアサガオの品種かどうか。
・仮にマルバアサガオだとした場合、実際に咲いた青い花のアサガオの葉っぱや実の特徴はソライロアサガオと同じだから、環境条件の変化では説明できないのではないか。
エリンギィは’ミルキーウェイ’は育てたことがありません。ネット検索で出てくる写真とか、種苗会社のカタログでしか見たことがありません。ネット検索で出てくる写真は花のアップが中心で、葉っぱやその他の特徴がわかる部分が写っていなかったり、写っていても見えづらかったりしますし、種苗会社のオンラインカタログでも種名が明記してなかったり間違ってたりすることもあるし、しかも、’スカーレットオハラ’のようにアサガオとマルバアサガオの両方に同じ名前の品種がある場合もあって、本当のところ、’ミルキーウェイ’がマルバアサガオの品種だろうとは思っていたけれど、確証は持てなかったのです。
12月21日になって種苗会社から回答がありました。
・タネは海外の種苗会社から輸入して販売したものである。
・輸入元種苗会社によると、’ミルキーウェイ’は、マルバアサガオの品種であるとのこと。
・試験栽培では、ソライロアサガオの特徴を持った個体が育った。
・輸入元種苗会社における育種、採種時の栽培条件等がわからないし、問い合わせても回答しないと思われ、これ以上の追究は困難である。
というわけで、今回の一件はどうやら品種違いだったようです。本当は、あわよくば今年咲いた青いアサガオの正しい品種名がわからないかな?と思っていたのですが、やっぱり無理だったようです。
【おまけ】
種苗会社の担当の人、とっても親切な人でした。マニアックな質問に対して、懇切丁寧に回答してくれました。感謝、感謝です。
あと、この担当の人、「今年、’ミルキーウェイ’の花色が異なるとの問い合わせは多数あったが、問い合わせごとに表現が異なるので、対応が大変だった。」って、こぼしてました。苦労したんですね・・・・
最近のコメント